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ミホさんの体は折れてしまうんじゃないかと不安になるくらい細く、しかしすべてを包み込むように柔らかかった。
華奢に見えるけど、けっこう胸があるんだな。着やせするタイプなのかな? そんなことが頭に浮かんだが、不思議とスケベな気持ちはわいてこなかった。オレはスケベを超越したいとおしさを、ミホさんに対して感じていたのだ。 ミホさんの胸の鼓動がダイレクトに響いてくる。ミホさんもオレの胸の鼓動を感じているはずだった。 「今朝はサヤに、いつもとは違ったアプローチをしてみようと思うんです」 ミホさんの鼓動のリズムは早くなり、体は煮えたぎるように熱くなっていた。 「・・・どんなアプローチを?」 オレもミホさんも、どちらも心ここにあらずのような状態で話していた。 「まずはオレ自身のことを、腹を割って話してみるつもりです」 「・・・その気持ちにサヤちゃんも答えて、心を開いてくれるかもしれませんね。わたしはジョーさんに、勝手に期待してるんです。ジョーさんにはなんていうか、わたしたちの常識では計りきれないようなところがあるんですよね。規格外っていうか。だからジョーさんならどうにかしてくれるんじゃないかって、ついつい期待しちゃうんです」 「そうですか。がんばります」 オレは期待されればされるほど燃えるタイプなのだ。詰めが甘いのがタマにキズなのはみんなも知っている通りだけどさ。 駅に着くと、いくらか下車する客がいて車内が空き、オレとミホさんの間にも若干のスペースができた。 なんだか離れた後のほうが恥ずかしくて、オレもミホさんも互いに目をそらしてうつむいていた。 オレの体にはミホさんの肉体の感触が残っていた。それは成城の駅に着き、ミホさんと別れた後でもずっと消えなかった。
by zyoh
| 2005-06-26 00:43
| 笑顔をなくした天使
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